ここ最近キャッシュフローが盛んに議論されるようになりましたね。

キャッシュフローとは、日本語にすれば現金収支となるのですが、まさにお金の使い方が経営においても注目され始めているのです。

お金

これまでではキャッシュに関する会計は、財務会計や管理会計と切り離されて扱われていたのですが、欧米では1990年初頭にキャッシュフロー計算書の作成が制度化され、日本においても2000年3月期から上場会社に対して、連結キャッシュフロー計算書などの作成が義務付けられました。

ここまでキャッシュフロー計算書が重要となってきたのは、損益計算書がビジネスの流れを1年間で区切り、その収益と費用の差額を利益として表現するものなので、リアルな実体がそこにあるわけではなく、次期の売上を先取りし、当期の費用を次期に先送りするなどの操作が行えるため、利益をある程度コントロールすることができるからです。

その点、キャッシュフローは現実の現金の動きとなりますから、簡単にそうさできないので、「キャッシュフローは嘘をつかない」と言われるのです。