投資を行ううえで大切なことは、投資対象の価値を知ることなのですが、それでは、その価値を知るためにはどうすればいいのでしょうか?
まず、株式の価値というものは、その株式を保有することで受け取れる将来の配当の価値を合計したものと考えることができ、このような考え方を、ディスカウント・キャッシュフロー法といいます。
この「ディスカウント」といって私たちが思うのは「割引」ということだと思うのですが、難しく言えば、将来のキャッシュフローを現在時点の価値に引き直すということになります。
例を挙げると、現在手元に1000円あって、これ銀行などに預けることによって1年後に利息がついて1100円になったとします。
(もっとも現在の金利ではそのようなことは絶対にありませんが・・・。)
この場合、現在の1000円と、1年後の1100円は同じ価値を持つと考えられます。
そうすると、1年後のX円の現在価値は、Xに1000/1100をかけたものとなり、このことをディスカウントといいます。
ディスカウント・キャッシュフロー法では、将来の配当を、現在価値にして合計したものがあるべき株価となります。